5月12日、another day comes

自分を否定してしまいそうな時
聞こえてくる声がある。
何回逃げてきた?
何回立ち向かおうとした?
わからない。
その人はもういない。

でも、聞こえてくる。
風が吹いている。
雨が降る。
光が揺れる。
世界がある。
声が聞こえる。
耳をすます。
もう一度、信じてみようと思える。

写真や書き物は自分のためにやっている。
忘れることがめちゃくちゃに怖かった。
死んだ人からもらった大切な贈り物。
自分が治るため。
自分が気持ちよくなるため。
自分がいろんなこと忘れてもいいと思うため。
自分があなたの笑顔を見るため。
だけど、同じように崖から滑落してしまいそうなあなたが
すがる思いで袖をつかんでくれたら幸いだという願い。
やり始めた時と思っていることは何も変わらない。
静かな沸騰は鳴り止まない。


人の目が怖かったり
とても不安だったり
涙も出ないほど悲しかったり
何もやる気が起きなかったり
生きていたら嫌な時間は必ず訪れる。
だからそれも抱えて
泣きながらでもいい。笑っていたい。

「Why give up when you know the pain ? 」

言葉が突き刺さる。
痛かったらやめんのか?
お前らしく生きろよ
やるかやらないか
逃げてもいいよ、お前はまた戻ってくるから
でもな、お前は本当によく頑張ってる
一緒にビールを飲みながらかけてくれた言葉を
何度も何度も救われてきた言葉を
また噛み締めて両腕を広げる。風を受ける。

なんでその人がもういないのか
悲しむことならいくらでもできるけれど
寂しい気持ちもふつふつとやってくるけれど
まだ、声が聞こえてくる。
今も、聞こえてくる。
たましいに刻まれた一つ一つの言葉や
心臓に届くようにかき鳴らされる音楽や
同じように、
自分のためのそれらを伝えようとしていた声。

弱い自分を知るのは、受け入れようとするのは、
こわい。力が要る。
でも、その人の弱さが背中を押してくれる。
私はやっと強がる弱い自分の存在を確かめることができる。
ずっとずっと、これからも変わらないはず。

「As long as you stand next to me, I will sing for you 」

その言葉を信じてきた。
逃げたってどこにでも弱い自分はついてくる。
だから何度だって戻ってくる。
大切な声をこれからも信じていこうと思う。


peace

P.S そういえば高校生の時の日記の最後には絶対書いていたpeaceは、今思い出したけれどその人の真似っこだったんだな。


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