8月11日、happy go lucky
真夜中に書くのは久しぶりだ。
雨雲レーダーは眠る前に降り始めるよ、と私たちの住む町に告げていたけれど、窓を閉め切って除湿の効いた部屋の中ではそれを感じ取ることができない。部屋の中に取り込んで干しなおした洗濯物が揺れている。布団も被らずに眠っていたからか、体がしんと冷えていて、キッチンの生温さで体を溶かす。
今日、桜文鳥がやってきた。
少し飛べるようだけれど、まだまだうまくは飛ばれない。ホバリングしながらゆっくり降下していく。
名前は私たちで決めた。
縁日。えんちゃん。えん。
真夏のような日ではなかったけれど、夏に迎えた。
いろいろなことはあるけれど、お祭り騒ぎをして暮らしていこう。
このように書くとき、私たちと記すことが増えていと思う。
恋人と一緒に暮らすことになったからだ。
わたしの家は、私たちの家になった。
鍵も二つになった。ごはんは二人分になった。
家事は半分こになったし、今のところは眠るスペースも半分こだ。
そりゃあ布団もかぶらずに寝ることにもなるよなあ、と思いながら、ふらふらする起きがけに恋人に布団をかけなおして寝室からのそのそ出てきた。
愛で殴り合う。
そんなあつくるしい二人でいられますように。
続けてきたことは、続けていこうと改めて思う。
このように生きてきたわたしの味方でいるのだと当たり前のように彼は言う。
どこにもいかないよ、と微笑む恋人の目尻のシワを守りたいと思う。
ここから一緒にどこにいけるかな。
生活と、共に生きることと、夢と、何か表現することを書を捨てて黙々とやりたい。
見ること、見ようとすること、目を背けないこと、どれも違うけれど、
この視力でどこへでもいきたいと思う。
ウーパールーパーのぱあちゃん
セキセイインコのパータ
人間のまあちゃん
桜文鳥のえん
手狭なアパートの同居人たちのことを考える。
手の伸ばせる範囲においての場所のような人になりたい。
みんなで安心して暮らそう。
ここはわたしの知りうる限り
世界でいちばんあたたかい場所だよ。
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