11月6日、花に亡霊

歩けないキリンの子供の夢を時々、見ていた。
子供のキリンなので座っていれば目線は同じくらいだった。
脚をゆっくりさすってあげたり、あっためてあげたり。
いつも立ちあがるためのリハビリを一緒にしている夢だった。
今日、昼間にうとうととしている時、キリンに会えた。
脚はヒョロヒョロでよろよろしていたけれど確かに自力で立ち上がっていた。
目線は少しキリンの方が高かった。
会いにきてくれたんだ、と思った。
今日ははじめてキリンを抱きしめていた。
嬉しかったのか、起きたら少し涙が出ていた。
いつか一緒に歩けたらいいなと思っている。

夢を見るとこころがうろうろする。

いろんな人がいなくなった。
だからなにってわけじゃないけれど
きみがいない世界は思いの外寂しいよってことで。
あなたもあなたもあなたもあなたも、どうか世界からいなくならないで。





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