1月8日、Letters

紫色の上層部と黄色の下層部の間に横たわる分厚い雲は、けれど雨をもたらす雲ではなくって、朝の泣き濡れた空、昼の春一番みたいな何かを壊す突風を思い出させもしないで、目に染み込んできた。これは一体だれのための祈りの場所なのだろう。右耳が午後5時の時報を拾う。もうここにはいられないけれど、地続きの今日という日、わたしはとおい昨日の廃線の上を歩いている。






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