7月22日、エール

彼にひとつ言いたかったことは、わたしはあなたがそこにいてくれるだけで、食べ物の好き嫌いがあっても、仕事がうまくできなくても、わたしにプレゼントが買えなくても、何かを克服できなくても、道に迷って地図を何度も確認しなくてはいけなくても、不安になっても、それを誰にも打ち明けられなくて孤独でも、泣くことがあっても、頑張れないときばかりでも、何もできなくても、何かしたいと思わなくても、何者にもなれなくても、何者かになりたいと思わなくても、ただ、ただそこにいてくれるだけでよかったんだよということです。

伝えられたらよかったのに。

こういうのを後悔と呼ぶのかな。

だから今そこにいるあなたに言いたいのです。
わたしの全部を使って伝えたいのです。
自分を抱きしめるのにも力がいる。
あなたを抱きしめるのにも力がいる。
力強く抱きしめる、その力が欲しくて
わたしは足掻くのです。







0コメント

  • 1000 / 1000