4月27日、美しい棘

歳月は誰にでも降り続けるとしても
あなたとわたしがこの瞬間一緒にいることは
それがいつかそれぞれの地層になることは
当たり前のような夢。


ロマンチックな時代は終わってしまったけれど
ここに私たちが残っているならば
残っているなりの景色が見られる。

わたしたちは夢を生きている
わたしたちはそうっと目を開ける
わたしたちはいつか、死ぬ
わたしたちの夢は醒める

見慣れた未来のものがたり

選んできた今日
重ねてゆく自分
変わらない救い

わかるいたみを選ぶことにするよ。
あなたはそのようなことを言って
煙草をひとくち吸う。煙を吐く。
わたしはそのようなことを聴いて
考えを巡らせる。言葉を飲む。
あなた、
安心したいのだ
不安がこわいのだ

生まれた人がすき
死んだ人のことはよく分からない。
でも、生まれた人と死んだ人の違いは
もっと、わからない。
きっとどんな人もすきなのだ。
わたしは、わからない痛みも選ぶことにした。

やめたくない

日々を歌うこと
日々を踊ること
日々と遊ぶこと

全部抱きしめて生きていくこと








0コメント

  • 1000 / 1000