1月18日、今夜このまま

こころが求めている人と出会えたこと
こころが泣くときにそばにいて欲しい人に巡り合えたこと
100年たったらわたしもあなたも居ない世界の真ん中で
ここで出会えたことを何かのせいにする。

ずっとこのままで居られたらよかったと思ってから
季節が幾つか変わったけれど
地続きの今日は川のようにうねり続く。

それでも今日と昨日の境目は深淵に思えた。
(わたしの喜びもあなたの悲しみも誰かの価値なんかじゃないからだ)

そうだ、いつかは海に出会うんだった。
わたしは手前の三角州で三角すわりをしているのだった。
あなたはどこにいるんだろうと思い馳せながら
いつまでも見ていたい景色を見ている。



あなたとはずっと一緒にいたい。
ずっと、というのは毎日毎時間毎分毎秒ではない。
この世の中で違う孤独を抱きしめられる距離のことだ。
寂しいね、と言いあえるけれど圧倒的に離れた崖っぷちのことだ。
あなたが死んじゃわないように聴こえるところで口ずさむ歌のことだ。
悲しい時にあなたの笑顔が見れることだ。
ふたりぼっちだっていいやと思える寂しい世界のことだ。

あなたが愛と言葉にすると
それはわたしの記憶や欠落や永遠に結びつく
それはたとえば夏休み
それはたとえば大震災
それはたとえば溶けそうな木漏れ日
それはたとえば何もない夜明け

どうしようもなく生きているから
ここから、あなたが見えるんだ。






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