1月13日、walk this way

朝、布団からはみ出た顔がひんやりとして目が覚める。
充ちるあおでひたひたになったツマサキやミミタブ。
プールの底のような部屋。
重力さえ忘れて気楽に浮かんでいる。
くたくたになったぬいぐるみのように浮かんでいる。

日々を愛おしく思うのは誰かのせい。

きたない部分を
たくさん持ち合わせながらも
結局
にんげんはやさしいと思いたい
残酷になんてなれないんだと思いたい
やさしくしかできないんだと思いたい
やさしくしたら
やさしくされるよりも
なんだかしあわせになっちゃうものなんだと
まだ、信じていたい。

青の時代を
しずかに磨耗してゆく
絶望の日々も
たしかに明けてゆく
前進の日々は
幼い何かを捨ててゆく

あらゆる明日を
確信しながら
あらゆる明日に
落胆しながら
たぶんまだ
歩いてゆく

失敗の日々で
すこし臆病になってゆく
確信の明日が
かんたんにくずれてゆく

わたしは誰かに愛されたい
しらないうちにわたしを食い止めるしがらみとか
生まれながらにみんながかならず持っている
この世に生まれることで疲れたこころをほぐしてほしい。
そして、それよりずっと誰かを愛したい
疲れるほど
愛したい


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