12月31日、道
何億ともつけられないものがある
ダイヤモンドよりも綺麗なものがある
きのうがあしたを懐かしくして
あしたがきのうをあたらしくする
そんなものが、
名付けられていない何かが世界にはある。
バカみたいに青い空
君の匂いのする洋服
溶けそうな木漏れ日
読み古した1冊の本
瞼をあけたときの眩しさ
触れて確かめた足元の暖かな砂
何があっても君が好きです、
という気持ちの確かさ
とってつけたように2018年最後の日に書き物をしようと思ってる。
今日は12月31日。曇り時々、すみれ色の小雨。
お母さんは洗車をしようとしたけれどやめてしまった。
ノートの端に現れた今も大好きな人の名前
曲がり角を飛び出してきたのは
君だったのか、わたしだったのか。
最近よく思うのは、
考えても仕方のないことや
しなくてもいい苦労なんてあるのかなあということ。
いつも目の前に突然やってくる出来事に
大きく目を開けて対峙してきたつもりなのだけど。
そうやってここまでやってきたつもりなのだけれど。
生きてみたら
やっぱりしんどいなと思ったり
案外悪くないかもと思ったり
なんだか素晴らしいな人生ってものは、の繰り返しで
こころはコロコロと転がってゆく。
あの時、一緒にごはんを食べていた友達は
わたしの腕のほくろを見つめていたかもしれない。
わたしの手がまだ冷めずにぬくみを持ち、
柔らかなことに感動していたかもしれない。
自分でいっぱいいっぱいの時
自分の中にあるコップの水が溢れきってしまいそうな時
そのことにわたし自身がうん、と集中している時に
このこころのそばに居てくれるのは、
このからだを確かめてくれるのは、
わたしではなく
むしろそれ以外の誰かなんじゃないかって。
You save me.
そう、あなたがわたしを世界に引き留めてくれる。
でも、my life is all mine そして、your life is all yours.
ピースサインを重ねたときに触れた指が教えてくれた。
なんだかわからない苦しみの中にいるときに
あなたがいてよかったとおもうのだろうね。
ただ寄せて返すだけの波の中では
あしたすぐに笑えなくても
きっとすべて捨て去って、忘れて、いつか笑えたらいいね。
季節を越えていきたい。
あの空の向こうに何があるか、話しながら歩きたい。
ピースサインはひとりでもできるけれど、
その時の表情を捉え合うなら、
それがしあわせだというのなら、
また指を重ねたい。
できることなら、平和を教えてくれた君と。
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