2月28日、神様
朝には朝の
夜には夜の
何もできなかった
何者にもなれなかった
続けてきたことは
ただ、書くこと
読んできたものは
時に友人のようにわたしを支え
時に聖母のように暖かく拾い上げ、救い上げ
時に悪魔のように孤独の淵へわたしを追いやった。
好きな本に、「学問には王道しかない」という言葉があります。
ペンを握るのが私の道ならば、私は近道などせず、「王道」を歩みたいと思いました。
この場合の王道とは、歩くのが易しい道ではなく、
勇者が歩くべき清く正しい本道のことを意味します。
それは人間の美しい生き方を表しています。
美しいというのは、そういう姿勢を表す言葉だ、と恩師に習いました。
「さて、王道はどちらだろう」と考えると、それは大抵、
歩くのが難しい方、抵抗が強い方、厳しく辛い道の方でした。
ニーチェの書いたデーモンが語ったように、
人生を桁外れに愛おしく思わなければならないとすれば、
永久に繰り返す人生を望む超人になるためには、
美しく生きねばならないと私は考えます。
何ら新しいことはなく、苦痛も快楽も、考えも溜息も、
生の言いようもなく小さなことも大きなことも私に帰ってくるのであれば、
たった1点、信ずるべきものがないといけない、それが美しさだと思ったからです。
わたしはどこへ舟を漕ぎだそう。
たったひとりきりで、どこまでも行こう。
朝には朝の
夜には夜の
その時にしか歌えない歌を歌って。
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