12月24日、あるゆえ

 
 
わたしにはきみのはねた髪で十分です。
( 真剣な疑問や誰にもわからない本当のこと。
 あるいはきみがよく知ってること。
 きみだけの無音の時間も、
 やさしくされたいきみのあつい頬も、
 ほんとうに生きてる瞬く間も、
 そうでない平凡な5秒前も。 )
 
きれいだな。
 
その髪の自由がわたしには感動です。
きっと、そっと触れてすべてをゆるしてしまうなあ。
きみがボロ、とこぼれおちた夜のことも、
きみが朝の空気をすっかりためこんだまあたらしい肺の膨らみも
知れるような気がするんだ
 
 
 
 
 

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