6月19日、知らない音楽
パイプオルガンの朝
パータがなにか言いたげに顔を傾けてみせる
部屋は片付けてもごちゃごちゃとしていて
恋人は、眠っている
詩がなにかわからない
写真がなにかわからない
残してきたものをシャワーのように浴びせたら
「事実を並べる」というキーワードをくれた。
朝方4時まで起きていた。
恋人は狂ったように話していた。
薬を飲むことを促して一緒に眠ったのだった。
写真はポプラの木を見る恋人だ。
「みおも見てごらんよ」と言われたけれど
それを見ているあなたを見ていれば
あなたが何をどう見ているのかわかる、と答えた。
これはそういう写真だ。
日記を書こうとおもう。
深呼吸して、そう思う。
恋人が起きたら、一緒にお風呂にはいろう。
花を買いに行って花束をつくろう。
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