3月22日、まっすぐ


窓も開けていないのに
カーテンが揺れて朝の光が差し込み目が覚める
わたしが蹴っ飛ばした寝具がぶつかって、揺れた
朝にはつよいはずなのに体が動かない
うずくまって眠っていたらしい
丸くなった背を伸ばす。


「あなたのことを撮り続けたい」
布団の中からジャストフレンドにそう告げた。
「きみに撮ってほしい」
それはプロポーズだったのだけど返事はすぐに返ってきた。
わたしの覚悟はその人にとってそんなに重要ではないのだ。


あなたから目をそらさない

写真を撮るという不自然な行為
ぼうっと馳せるものがある。

hands to make = hands to healing

確かな燃焼がほしいこの手は燃える炎の手。
静かな鉱物を持ち帰った手は冷えた氷の手。
わたしたちの手が触れ合った時、中和する。
生まれてはじめて生身になる。





0コメント

  • 1000 / 1000