12月7日、september

 
 
 
 
「たいせつな人のために何ができるだろう」と呟いて
ただ、そこにいる 瞬間を見逃さない 
引いてあげることはできなくても抱きしめることのできる手はあけておく
などなどと書き連ねた紙をクシャクシャに丸めて、やっぱり広げた。
何も持ってないことでたいせつな人を、その人のほんの少しだけを守れるのかもしれない。
何も持ってなくていいのかもしれない。空っぽで情けないことなんかないのかもしれない。
 
 
 
 

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