6月4日、ファンタジア
あつい日々が続く
春はどこに行っちゃったのかな
階段を1段飛ばして駆け上ってゆくような
もう初夏。また夏が来る。
あなたもわたしもあと何回夏を知るのか。
生き捨てた世界にも朝が来る
満ちてしまった世界にも足りない何かはある
まだ、かかえたままの、のろまな幼さ
甘やかな生活にもやわらかなひかりが差して
これが世界のすべてならいいのにな、なんて思う
生きるための芸術ではなく、
死なないための芸術がしたい。
100人を幸せにする表現をするよりも
私がすべきなのはたったひとりで崖から落ちてしまいそうな人と一緒に歩くことだ。
これはこぼれ落ちてしまいそうな人生を生きているわたしをも救うことだから。
美しいものを美しいと感じる心が正常なのだとしたら
わたしにとって今それはとても難しい。
恋人にあなたは後ろ向きに見える、前を向かないでどうやって生きていくの
というようなことを言われた時に、何も言えなかったけれど
わたしの人生は後ろ向きな前向きなのだといえばよかった。
後ろを振り返らないと見えない景色もあって、
前を向かないと見えない景色もある中で。
美しいものを美しいとすら感じられなくなってしまいそうな人のそばに寄り添っていたい
みんな救いの時間や瞬間がないなんてとても悲しいじゃないか。
ままならないわたしの生活が誰かの生活を少しでもぬくめられますように
生きづらいこんな世界であなたはひとりじゃないよとまだ、あなたのそばにいたい
気づいてくれてありがとう
それはとても親切なことだよ
そんな言葉を思い出して
わたしが目指したいのはそれなのだと思う。
暗闇に落ちてしまいそうなとき
わたしのことを思い出して欲しい
わたしはきっとあなたのそばにいる
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