8月27日、life goes on
夜中、飛ばす車の窓を開けると
たっぷりとした水の気配の後ろに
もう肌寒さを感じる。
ここは、晩夏。
朝の記憶ばかりで
夜の心地よさと淋しさに眩暈をする。
点灯がぐるぐるとつながり、
恋人はコンビニの猫を追いかける。
つい2日前に、32歳の誕生日を迎えた。
“生きられる今”というものを
まばたきの隙間に思う。
視ることをやめない目はどこを眼差すのだろう。
どんなに見ても飽きても何にもならなくても
いつかは終わる。いつかは、
誰かの手でそっと優しく閉じられる。
長い夢。走馬灯。雨粒。雷雲。乱反射。浅い呼吸の先。
うたうのならばいのちを。
どうかマリーゴールド色のゆめを。
夜の風のかみさまの名前を
埋めたペンダントにキスを。
1コメント
2024.12.22 04:40